家づくりの過程で、毎日快適に暮らせるために大事なことの一つとして収納があります。
収納は片付けするスペースをどう確保して、どこに何をしまうのか?などを細かく想定して設置すればいいと思いがちですが、そういった機能性だけじゃなく、もう少し深く考えると大事なことが見えてくるなと思います。
収納を考え抜くことで、わくわくな暮らしが見えてくる?
こんなことを書くと、え?収納ってそんなに奥深いの?って思われるかもしれませんね。
はい、私は奥深いものだと思っています(笑)
まずは、収納をご提案させていただく際に施主さまの細かいライフスタイルを汲み取っていきます。
ご家族の利き手や目線、片付け前後の動作動線や片付けするタイミング、収納の素材にこだわる方には素材のバリエーション、素材を使った演出効果(見え方)、使いやすさなど、総合的にいろんな視点で一緒に考えていくこともありますし、後述に少しご紹介しますが、私がここにこれがあったら絶対便利!と思うパターンも提案させてもらうこともあります。
こんな風に突き詰めていく理由は、少しでも暮らしのイメージを実感しながら家づくりを進めてもらいたいし、私もそれを共有したいからです。
収納はライフスタイルに切っても切り離せない大事な要素
どこに何をしまうか?これを適所に考えていくことだけが必ずしも使いやすい収納だとは限らないと思っています。
人によって、生活の中で意識的に「片付けよう」と思って片付けられる人もいれば、無意識にどこか置きやすいところに置きっぱなしにしてしまう人もいます。それも片付ける場所が普段いるスペースとは遠すぎたり、たまに使うものの場合は片付けるときに定位置にならなかったり・・・
だから、「しまう」だけを意識させてしまうとそれこそストレスになってしまうこともあると気づいたんです。
でも、しまわないで置きっぱなしでいるとお部屋が汚く見えてしまいますよね。
たとえば、本や雑誌をリビングで隙間時間に読む。
でもこれっていちいち本棚に片付けてしまう、という人も多くないと思います。
後で読むかもしれないから、リビングのテーブルやダイニングテーブル、それこそキッチン付近に置きっぱなしにすることだってよくあると思います。
だから、「片付ける」と定義しないものもあるわけですから、そんなアイテムだって置き場があればいいじゃないと思ったりするんです。
片付けたほうが居心地がいいと感じてもらうために
置き場のない雑貨でも、置き場によっては飾りとしてオシャレに見えるなら、そこに置く(しまう)かもしれませんよね。しまう理由をつけられるものはつけてしまう。そういう発想も大事かなと思います。
片付けるのが億劫な人でも、普段腰を下ろす身の回りで片付けやすい場所があれば片付けらる、もしくは置きやすい場所をつくれば置いてくれる確率があがると思います。それに「これをしまう場所はすぐそこのあそこだ」と収納する場所が明確なら片付けられるということもあります。
ちょっと「片付けおっくう」さんでも、片付けやすいこと+雑然としない空間で過ごしたいことの良さとを天秤にかけて、「片付ちゃお」と思ってもらえるにはどうしたらいいのかなって、収納の工夫を日々模索しています。
私がおすすめしたい、いままでに奥様に喜ばれた収納
と、言いつつも私がおすすめしたい収納パターンを公開してみます(笑)
- キッチンの隣は大容量の食品庫!
食品庫(パントリー)の存在は絶対おすすめしていますし、なるべく大容量に!36坪ほどのお家でも食器、食品、保存食、乾物、お米もゆったり置けるスペースを確保しています。しかも玄関からも行き来できるような間取にすれば、ご近所から泥付お野菜をいただいた時もリビングを通って汚す心配なくサクっとしまえる。キッチン周りは特にストレスフリーが大事ですね!
玄関から食品庫(パントリー)、キッチンにつながります。
- 魅せる収納
何度も読むかもしれない雑誌はこちらに立てかけてすぐ取り出せるし、すぐしまえる。雑貨も合わせてギャラリーとしてしまえば雑然さが緩和されます。
- リビング収納
リビング隣に収納だけのスペースを設置。オープン棚だからすぐ取り出せるし、お家に帰ってきたときにバサっと置きがちな上着やポケットの中のものもリビングでくつろぐ前に、手軽に置いてしまえるよう工夫しています。
モデルハウス「サンデーラテハウス」で実際に見てください
収納についての考えをつらつらと書いてしまいましたが、収納はけっこう奥深くて、住まう方の生活リズムやパターンに沿って考えれば、とても生活が快適になる要素の一つだと思います。
私のおすすめしたい収納の工夫例は、今ならモデルハウスで実際に見ることができますので、お気軽にお問合せ下さい。