そろそろ実際に家を見て廻ってどこで建てようかと考えはじめたとき、建てる人にとって建築会社を選ぶ上で知っておいたほうがいいと思うことを考えてみました。
母の家で建てていただくことが一番望ましいのですが、今回はいったん視点を家づくりをする方の目線に立って、建築会社の本質を知ってもらいたいと思います。
見学会でガツガツな対応されてはいませんか?
見学会場へ初めて足を運ぶとき、どんな風に暮らしたいのか、そのイメージがバチッと決まっている人はなかなか少ないと思います。
中にはこんな家がいい!と決まっている方もいらっしゃいますが、これから暮らしのイメージがどんどん膨らんでいく段階の人が多いのではないかと思います。
気になる家を見たり、情報収集をしていく中で漠然としていたイメージが膨らませているときの心境は、新しい暮らしにわくわく感を覚えて想像している反面、どんな人が対応して建ててくれるのかな?という不安もあると思います。
そういう時に、建築会社の方が「いつ建てるんですか?」とガツガツやってこられたらたまったもんじゃないですよね。
まだ暮らしのイメージが見えていないのに、「ウチの家はここが良いんです」「これを使っているから安心です」と得意なことを一方的にガツガツされた場合、確かに大事なことでしょうけど、ちょっと今はそこまで気持ちが追いついていないんです!という気持ちになるのでは?
見学会場では家だけじゃなく、人も見てほしい
見学は、自由にゆっくり見せて欲しいと思っている人もきっと多いはず。
だから、ゆっくり見せてもらえる余裕さを感じれるような対応を、建築会社は建てる人のことを大事に思えばやってほしいです。
そして、見学会へ訪れた方は、建てる側の心境を汲んでくれているか、その姿勢をみてほしいと思います。
特に女性目線でいえば、構造や耐震性よりも先にお家の世界観やデザインコンセプト、収納の考え方や家事動線の工夫のほうが絶対知りたいと思います。
そんな風に、目線を合わせてくれる担当者に出会えると、きっと気持ちよく見学できると思うのです。
担当者との出会い方も大事
私の場合、初めてのお客様に見学会場でお会いしたら、まず、私たちと施主様と一緒に作り上げた「家」をじっくり見てもらっています。
何かを感じてくれたらいいなーという面持ちで、奥様に「このタイル張りのキッチン、かわいいと思いませんか?」とか「お洗濯やお掃除はなるべくラクに済ませたいですよね」と声をかけると思います(笑)
少しずつ女性、主婦同士だからこそ共感できる生活の気になるポイントをお話し合って、そしてそれを大切に接していくと、お互いが引き合ってつながっていく気がします。
そんな出会いが、私にとっても理想ですね。
だから、きっと出会い方っていうのも大事なんだと思います。
最初から「できない」とはっきり言われた場合
自由に自分らしい暮らしを考えて欲しい!と強く思う建築会社は、建てる人のこうしたい、ああしたいという要望に対して、始めから「それはできません」とは言わないはずです。
見学会場で「天井をもっと高くすることはできますか?」や「家具や棚も家に合わせて創ってもらえますか?」と建築会社に聞いてみてください。
たとえば天井は使う建材によって高さは決まってしまうものですが、自由設計とうたっているなら、オーダーメイドですから調節することは十分可能なはずです。
しかし工程の手間のことを考えたり、建築材に付け足しや端材が発生するため、大幅に予算がかかりますと言われることもあるかもしれません。
会社ごとに考えは違いますが、本当に建てる人のためにと思うなら、まず最初に「やってあげたい」という気持ちが表れるはずです。
自由設計が売りの建築会社なら「それはできません」とか「できますけど大幅にコストがかかりますよ」と断わるような答え方はしないと思います。
答え方でその建築会社の本質や姿勢がうかがえると思います。
こういう私は、家族が快適に楽しく笑顔がいっぱいの生活をイメージして欲しいと思うので、なるべく「できない」というような否定的な考えを伝えたくないという気持ちがあるんですね、
もちろん自由な発想には、建築構造上できないこともあるかもしれませんが、なるべくやりたいことが解決できる方法を考えて答えを出すようにしています。
いかがでしたか?
これから建築会社を選ぶとき、奥様には当然私たち「母の家」の家づくりを見ていただきたいと思いますが、みなさんが本当に満足できる家づくりのために、この記事を残しておこうと思います。